【歯周病に年齢は関係ない?】
皆さんこんにちは。
ホワイトニングサロン京都烏丸店です。
皆さん、歯周病はご存知ですよね。
今や歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位に数えられている恐ろしい病気です。
また、罹患率も非常に高いことが知られていて誰もがかかる可能性がある(もしくは既にかかっている可能性がある)という点でも非常に恐ろしいものがあります。
実は歯周病はたとえ10代であってもかかる可能性が考えられます。
今回は、その傾向と対策をご紹介します。
歯周病といってもいろいろな病型があり、「歯肉炎」「歯周炎」の総称が歯周病と呼ばれています。
「歯肉炎」は歯周病の前段階で、歯茎に炎症が見られるようになった状態です。歯を支えている骨の部分(歯槽骨)までは破壊されていない状態ですが、歯ぐきが腫れたり、歯磨き時に出血したりする場合に気がつくことがあります。
「歯周炎」はもう少し症状が進行した状態で、歯ぐきの炎症がひどくなり、歯を支えている骨の部分(歯槽骨)まで破壊されている状態となります。
通常、歯周ポケットの深さは2mm前後ですが、歯周組織の破壊が大きくなるとポケットの深さも5、6mmと深くなっていきます。
次第に歯ぐきも後退し、末期になると12mmを超えることもあり、こうなってしまうと保存不可能になります。
それでは、「歯肉炎」や「歯周炎」が増え始める年齢はいったいいつごろからなのか。
ドラッグストアなどで売られている歯周炎対策グッズがメインターゲットにしているのは40代以降の中高年のようです。
これは歯ぐきの痩せや歯肉の色の変化といった“歯ぐきの衰え”を40代以降になると多くの人が実感し始めるからかもしれません。
しかし、実際に調べてみると実はもっと若いうちから「歯肉炎」や「歯周炎」が始まっている実態が見えてきます。
例えば、厚生労働省が行っている調査では、歯周ポケットがあって歯肉炎や歯周炎の症状がある人の割合が、25-34でもおよそ20%見られました。
症状がある人の割合は年齢が高くなるほど多くなり、65歳以降になると半数以上にもなります。
また、2005年と2011年のデータを比較してみると、ほとんどの年代で歯周病は減少している傾向がありますが、15-24歳の一番若い世代では反対に増加しています。
このように、歯周病は若くても決して油断することができない病気なのです。
歯周病はよく「無自覚のまま進行する」と言われます。
歯周病に関連する自覚症状を感じている人は決して少なくありません。
具体的には、下記1~4の症状が歯周病の前段階である「歯肉炎」でよく見られる症状です。
1)歯ブラシ時に歯茎から出血がある
2)唾液が出にくく、歯垢がつきやすい
3)口臭が気になる
4)歯茎が赤く腫れている
さらに症状が進み「歯周病」となると、上記の歯肉炎の症状の他に、
5)歯の動揺(グラグラする)があり、噛みにくい
6)歯が長くなったような気がする(歯茎が下がる)
7)歯と歯の間によく食べ物が詰まる
8)起床時に口の中がネバネバする
上記5~8のような症状が見られるようになります。
歯周病は遺伝や免疫機能、さらにストレスや喫煙といった要因も影響を与えているため、若くても危険因子が重なっていたり、体調の悪化とともに急激に進行してしまうこともあります。
とくに、喫煙の習慣や歯ぎしりの癖がある人、親がひどい歯周病だという人は悪化しやすい傾向があるためより注意するようにしてください。
もちろん、これだけで歯周病と判断しにくい場合もありますが、万が一歯周病だった場合、初期の歯肉炎の症状を見逃してしまうと重度の歯周炎に進行してしまう恐れもあります。
早めに歯科医院に相談して歯周病の検査や治療を始めることをおすすめします。
近年さまざまな研究から歯周病は歯を失う原因となるだけではなく、全身の生活習慣病にも悪影響があることが明らかになってきました。
代表的なものでは「糖尿病」や「心筋梗塞」は歯周病があるとかかる可能性が高くなるということが報告されています。
逆の見方をすれば、歯周病の予防ができれば、こうした生活習慣病のリスクもある程度下げることにつながります。
加えて、歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位なのですから、それを予防することはいつまでも元気で過ごすために必要なことだといっても過言ではありません。
歯周病の対策は、なによりもまず歯や歯肉の周りにたまった歯垢(プラーク)や歯石を徹底的に取り除くことです。
これは日常の歯磨きの仕方がカギを握っています。
ところが、すでに沈着してしまっている歯石や、歯周ポケットにたまっている汚れは歯ブラシだけでは取り除くことができません。これを取り除くためには、歯科医院でクリーニングを受ける必要があります。
生活習慣病は、すでに年齢に関係なくその危険性が指摘されています。
同様に歯周病についても若いからといって油断せず、普段から予防に努めていくべきです。
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