【乳歯が生えて来ない?】

皆さんこんにちは。

ホワイトニングサロン京都烏丸です。

赤ちゃんの歯がなかなか生えて来ず、不安になられている方も少なく

くないんではないでしょうか?

今回はそんな方のために乳歯が生えて来ない原因をお教えします。

1.原因①乳歯萌出遅延

乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)

ごくまれに、1歳を過ぎても歯が1本も生えてこないことがあります。

これを、「乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)」と呼びます。

乳歯萌出遅延は、低体重児として生まれたり、早産だったりした場合に多く見られます。

乳歯萌出遅延は、生える時期が遅れているだけで、3歳くらいまでには乳歯が生え揃うケースが多くあります。

低体重児や早産が思い当たる場合は、過剰な心配はせず、様子を見ましょう。

あまりにも成長が遅い場合は

ただし、あまりにも成長が遅い場合には、歯医者さんで検査を受ける必要があります。

1歳を過ぎて歯が生えてこず、不安を感じるようなら歯医者さんを受診しましょう。

多くの場合、個人差として歯が生えるタイミングが遅くれていると見なされ、治療をせず様子を観察します

しかし、まれに治療が必要となることもあります。

乳歯萌出遅延の治療法には、「開窓(かいそう)」と「開窓けん引」があります。

開窓(かいそう)

開窓は、骨に穴を開けて歯を外に出す手術です。

歯はもともと、歯茎の中の骨に埋まっています。

最初は歯茎の中に埋まっていても、成長するにつれて骨を突き破って伸びていきます。

しかし、骨を破れないまま埋まってしまっている歯がある場合は、開窓手術が必要です。

開窓(かいそう)けん引に穴を開ければ、歯が外に出てこられるようになります。

しかし、このあと、歯を表に出すことを手助けする手術が必要となる場合があります。

これを、「開窓(かいそう)けん引」と呼びます。

けん引では、開窓手術で開けた穴の中に専用の器具を差し込み、歯の頭を引っ張り出していきます。

手術を行うかどうかは、歯医者さんとよく相談をする必要があります。

2.原因②癒合歯

癒合歯(ゆごうし)

「癒合歯」は、本来1本ずつ生えてくる歯が、2本くっついて生えてくる状態を指します。

この歯は、なかなか生えてこないことが多くあります。

癒合歯は永久歯に影響を与えることがあり、乳歯から永久歯に生え替わらないことがあります。

しかし、乳幼児の段階では、癒合歯とわかっていても治療をする必要はないと考えられています。
永久歯の生え替わりが始まる5~6歳くらいになったらレントゲンを撮り、永久歯の有無を確認しましょう。

永久歯があることが確認された場合に注意すること

永久歯が生えてこようとしているのに、乳歯の歯の根っこが永久歯に吸収されず、グラグラと揺れないことがあります。

揺れなければ自然と生え替わることは難しく、歯医者さんでの抜歯が必要となる場合があります。

お手入れするときに注意する点

隣同士の歯がくっついている癒合部分(境目)は、溝が深く歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。

歯垢が溜まりやすい部分は、虫歯になりやすいとも言えます。

そのため、しっかりと磨く必要があります。

癒合歯に対する治療として、シーラントというプラスチックで溝をコーティングする方法があります。

シーラントは歯と似ている色なので、目立ちにくいことがメリットです。

虫歯を予防するために、歯医者さんでの定期的なクリーニングや、歯磨きのチェック、フッ素塗布もおこないましょう。

 

3.原因③先天性欠如

先天性欠如(せんてんせいけつじょ)とは

最近では、歯の本数が足りない「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」の人が増えています。

先天性欠如は、何らかの理由で歯胚が作られないことで起こります。

歯が生えてこない理由として、乳歯・永久歯どちらにも見られます。

1本だけ、もしくは2~3本だけ欠如することもあれば、10本以上欠如するケースもあります。

先天性欠如の原因

先天性欠如の原因ははっきりとわかっていません。

遺伝や全身疾患、薬の副作用などが影響しているのではないかと考えられています。

先天性欠如にはどんな問題があるのか

乳歯が先天性欠如だった場合、永久歯も欠如しやすい傾向にあります。

一方、乳歯が全て生え揃っているのに、永久歯が欠如する場合もあります。

歯の本数が足りなければ、歯と歯の間に隙間ができます。

歯並びが悪くなる、食べカスや細菌が隙間に付着し虫歯になりやすい、食事や発音がしにくくなる、といったリスクが生じます。

子どもに対する治療法

小学生以下の子どもは、先天性欠如と判断されても基本的には経過観察となります。

永久歯が生えそろったときに、どんな問題が発生しているかを確認する必要があるためです。

顎の成長を考慮し、発生している問題を改善するための治療法を検討します。

治療法には、歯列矯正やブリッジ、部分入れ歯、などがあります。

20歳未満で成長期に当たる患者さんには、一般的にインプラント治療をおこないません。

乳歯が抜け落ち、歯の本数が不足して歯間に大きな隙間がある状態が続くと、歯が動いたり傾いたりしてしまいます。

すると、歯並びや噛み合わせ、発音に影響が出ます。

こういった問題が発生した場合には、将来を見据えた治療が必要になる場合があります。

永久歯が生えてこなかったら早めに相談を

先天性欠如は、年齢を重ねるごとに歯列矯正をすることが困難になります。

もし、成長期を迎えても乳歯が抜けなかったり、永久歯が生えてこなかったりしたら、できるだけ早い時期に歯医者さんを受診しましょう。

4.ママのお腹にいるときから赤ちゃんの歯は作られる

歯のタマゴは、妊娠9~12周目から作られていく

妊娠9~12週になると、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんには、歯胚(しはい)という歯のタマゴができ始めます。

一斉に全ての歯胚ができるわけではありません。

舌の前歯、次に上の前歯と、乳歯が生えていく順番とほぼ同じように作られていきます。

乳歯が生える目安は1歳

乳歯が生えてくるのは、生後6ヵ月くらいです。

歯胚と同じように下の前歯から生えてきて、生後1年を迎える頃までに上下の切歯4本が生えてきます。

3歳までに臼歯(きゅうし)を含めて全部で20本の歯が生え揃います。

しかし、歯が生えるタイミングには個人差があります。

最初の歯が生えるタイミングが1歳を過ぎることもあります。

多少の遅れは、気に掛ける必要はありません。

5.歯が作られる時期にママが気をつけたいこと

テトラサイクリン歯

妊娠中のお母さんが、「テトラサイクリン系」の抗生剤を服用してはいけません。

赤ちゃんの骨や、歯牙形成に有害作用が起こる場合があります。

有害作用が起こると、赤ちゃんの歯が黄ばんでしまいます。

これを、「歯牙黄染(しがおうせん)」と呼びます。

エナメル質形成不全

エナメル質形成不全は、歯の周りを覆うエナメル質が発育途中で阻害されることで起こります。

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに、母体の状態が原因で起こることや、遺伝によって起こることがあります。

遺伝の場合は、乳歯だけではなく、永久歯にも影響が出ます。

他にも、全身の疾患・ホルモン異常・ビタミン不足・栄養障害・炭素化合物(フッ素など)が原因として挙げられます。

赤ちゃんの歯に必要な栄養素

お母さんのお腹の中にいるときの赤ちゃんは、お母さんから栄養をもらいながら歯の石灰化(せっかいか)を進めていきます。

お母さんは、赤ちゃんの歯の形成に必要な栄養素を、バランス良く摂る必要があります。

歯の形成に必要な栄養素とは、良質のタンパク質やカルシウム・リン・ビタミンA、Cなどです。

カルシウムを多く含む牛乳、小魚、海藻、野菜類、キノコ類、納豆などは、妊娠中に摂ることがおすすめされる食品です。

これらの食品には、赤ちゃんの歯を丈夫にするための栄養素が含まれています。

 

 

赤ちゃんの歯がなかなか生えてこないと、親御さんが心配するのは当然です。

しかし、歯が生えるタイミングには個人差があります。

過剰に心配する必要はありません。

ただし、1歳半くらいになっても生えないようなら、歯医者さんに相談しましょう。

先天性欠如で永久歯の本数が足りなくても、治療の必要がない場合が多くあります。

しかし、本数が足りないことで歯間の隙間が大きく広がっていると、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えることがあります。

こういった場合には、早めに歯医者さんに相談すしましょう。

 

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